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0223-630号 花粉症 食物アレルギー [kensa-ML NEWS 【特集】]


 先週末から今週にかけて、非常に暖かい日が続き、かなり春めいてきました。日中は少し汗ばむほどの陽気となっています。

 私の部屋は西向きですので午後からは温かな、というより暑いくらいの日差しが差し込んでくるようになってきました。窓も開けたいところなのですが、スタッフに花粉症がいるため、なかなか窓を全開という訳にはいきません。居眠りしたくなるのはそのせいだ!と言いたいところですが、私自身言いたいことの十分の一も言えない気の弱い性質なので黙々と作業に勤しんでおります・・・(--;

 さて昨日のニュージーランドにおける大震災に心を痛めておられる方は多数おられるのではないでしょうか?私自身、約25年前に被災地を訪れたことがあり、現地の方々や原住民の方々に親しく接していただき、非常に大好きな街、国です。大聖堂などを含め、非常に思い入れの強い場所が、あのような悲惨な状況になっているとは絶句でした。まだまだがれきの下には多数の方々が取り残されているとも報道されていました。震災後72時間以内がタイムリミットとも言われておりますので、少しでも早く多くの方々が救われますよう、お祈りするしかありません。


余録:NZ地震の衝撃 毎日新聞コラム 2/23
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 ちょうど80年前の2月3日に起こった出来事は、この国の人々に真夏の悪夢のように語り伝えられてきたという。え、2月は真冬ではと思った方、これは南半球のニュージーランドの話で、北島の都市ネーピアを襲った大地震のことだ▲「ホークスベイ地震」と呼ばれるこの地震は建物の倒壊と火災で死者258人を出す同国最悪の震災となった。だがきのう南島のクライストチャーチを襲った地震は死者多数を出し、なお200人が建物に取り残されている可能性があるという。真夏の悪夢の再来だ▲地震列島の一住人として人ごとではないと思っていたところに飛び込んできたのが、日本人語学研修生らの被災の知らせだった。富山県の外国語専門学校の生徒が壊れた建物に閉じ込められたり安否不明になり、他にも連絡の取れぬ在留邦人の情報が相次いだのだ▲南半球と北半球の違いで季節が逆転しているとはいえ、地勢や自然環境で不思議なほど日本列島と似通っているニュージーランドである。太平洋プレートと大陸プレートがぶつかりあう地殻構造や火山、温泉の多さ、そして地震の多発という共通の宿命も負っている▲だからニュージーランドを訪れ、その自然に魅せられる日本人が多いのは不思議ではない。故郷に似た美しい国で英語を学ぶ若者の楽しそうな表情がいやでも頭に浮かんでくる。その何人かが今、がれきの下の暗闇で苦痛と恐怖に震えているかと思えば胸がつぶれる
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。本日は昨日のニュースと合わせ、かなり種々雑多なニュースとなりますこと、ご了承ください。

 各医療機関から出される感染性廃棄物を含め、ゴミのボリュームは膨大なものです。地方自治体によってはリサイクルを含め、分別回収が進んでいる状況となっていますが、医療機関の実態は如何でしょうか?感染性廃棄物とひとくくりにされて、可燃性のものと、注射針や割れものなど入れ混じった状態で廃棄されているご施設も存在するのではないでしょうか?

 今回のケースは医療機関内におけるお話ですが、廃棄されたものが一般の方々の手に渡るようなことがあったりしたら、非常に恐ろしい気がします。環境に優しいなどとのエコブームですが、人にも優しい取り組みを医療従事者自身が率先して行いたいものです。医療廃棄物についての注釈を加えておきます。

医療廃棄物
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9
 医療廃棄物とは、医療行為に関係して排出される廃棄物(ゴミ)のことを指す。廃棄物処理法上の区分では「感染性廃棄物」と言い、「特別管理廃棄物」に区分される。
 感染症の汚染源となる可能性があるため、適切に処分する必要がある。また感染症患者の療養の際に出る生活廃棄物(在宅中の各種廃棄物)の中にも、病原体によって汚染されている物が含まれるため、これらも医療廃棄物として適切に処分される事が望ましい。
法的位置づけ
 医療廃棄物とは、廃棄物処理法上「感染性廃棄物」と言い「特別管理廃棄物」に区分される。また排出される内容物により「感染性一般廃棄物」と「感染性産業廃棄物」に分けられている。
感染性一般廃棄物
 医療機関等から排出される一般廃棄物のうち、血液等の付着した包帯・脱脂綿・ガーゼ・紙くずなどに感染性病原体を含む、または付着しているおそれのあるもの。
感染性産業廃棄物
 医療機関等から排出される産業廃棄物のうち、感染性病原体が含む、または付着しているおそれのあるもの。

 汚泥(凝固した血液など)、廃油(アルコールなど)、廃酸(レントゲン定着液など)、廃アルカリ(凝固していない血液など)、廃プラ(合成樹脂の器具など)、ゴム(ディスポ手袋など)、金属(注射針など)、ガラス(アンプルなど)。
 感染性廃棄物が法的に位置づけ(明確な区分)られ、厳しく処理・処分の規定が設けられたのは、平成4年の廃棄物処理法改正からである。この改正に伴い「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」(平成4年8月13日付け衛環第234号厚生省水道環境部長通知「感染性廃棄物の適正処理について」の別添報告書別紙2)が制定され、これに基づき処理・処分が進められた。
 現在は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び産業廃棄物の処理に係る特定施設の整備の促進に関する法律の一部を改正する法律」(平成12年法律第105号)及び「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律」(平成15年法律第93号)の制定に伴い、「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」(平成16年3月16日付け環廃産発第040316001号環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長通知「感染性廃棄物の適正処理について」別添)により、処理・処分が行われている。 また感染性廃棄物のうち、医療法(昭和23年法律第205号)、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114 号)、結核予防法(昭和26年法律第96号)、薬事法(昭和35年法律第145号)、家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)等によって規制される廃棄物については、マニュアルのほか当該法令に基づいて取り扱われている。
 なお平成4年の廃棄物処理法改正以前は「医療廃棄物の適正処理について」(平成元年11月13日付け衛環第174号厚生省水道環境部通知)があったが、さらにそれ以前は特に規定はなく、実際の処理・処分は医療関係者の自主的判断にゆだねられていたほか、法令上は不燃物として扱われていた。

医療廃棄物の種類と処理・処分方法
 医療廃棄物には様々な物品等があり、安全に無害化処理できる焼却方式(乾溜ガス化炉など)、物性や内容に応じて適切な処理・処分方法がある。
注射針
 古く注射針は、その都度煮沸消毒して使用する器具であったが、近年の注射針は衛生上の問題から、そのほとんどが使い捨てである。(一部紛争地域や経済が壊滅的な打撃を受けている地域を除く)このため医療行為に付随して大量の注射針が廃棄される訳だが、前出の通り高温で処理されて滅菌・プラスチック封入といった過程を経て、そのプラスチック封入状態のまま金属資源として溶鉱炉に投ぜられ、金属として再利用されるか、最終処分場で埋め立て廃棄処分される。
ガーゼ・脱脂綿など、患者の体液を含む物
 これらは全て、焼却処分となる。この過程において生物テロなどに悪用されないよう、厳重に保管し、病院内・または専門の焼却業者に依頼されて焼却される。確実に焼却させるため、燃焼効率の良い焼却炉が利用される。
切除された組織片など
 日本では、中絶胎児は妊娠12週以上のものは人として、墓地埋葬法上で遺体として扱い、これらは火葬や土葬の対象となる。それ以外の組織片は、前出の焼却処分される医療廃棄物として扱われる。日本以外では、概ね焼却処分するところがほとんどである。


注射針など刺さる事故、清掃業者の3割が経験 読売新聞 2/21
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=37133
 医療機関の清掃中、注射針などが刺さる事故を経験した業者が、過去3年間で約3割に上ることが、全国ビルメンテナンス協会のアンケート調査でわかった。
 肝炎感染の恐れもあり、国はワクチン接種を勧めるが、8割が実施していなかった。横浜市での日本環境感染学会で報告された。
 会員1368社に対し、2006~08年度に起きた事故の状況について尋ね、323社から回答を得た。注射針や手術の縫合針などが刺さる事故は、103社で計325件発生していた。メスやハサミで手などを切る事故も36件あった。
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 次は新型インフルエンザの話題。今年のインフルエンザ流行のピークは既に過ぎた状況ですが、まだまだ予断を許さない状況であることは間違いのないところです。以下のニュースはウィルスの特性上致し方の無いところでしょうが、このままではいたちごっこですね。

 ウィルス変異の仕組みを参考として加えておきます。


ウィルスの変異の仕組み
 
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=172692
 インフルエンザは、規模に違いはあるが、毎年流行する。
 これは、インフルエンザウィルスの表面タンパク質の抗原性が毎年少しづつ変化する為に、人が持っているウィルス抗体では、対応しきれない為である。
 このように、ウィルスは単に増殖するだけでなく、遺伝情報の組み換えによって変異する。遺伝情報とそれを包むタンパク質=カプシド及び脂質二重層=エンベロープ(カプシドのみのウィルスも存在する)しか持たないウィルスは、当然生殖によっ
て遺伝子が組み変わることはなく、以下の2つの仕組みによって、変異が引き起こされる。
1.コピーミスによる突然変異
 通常の生物でも、遺伝子には様々な要因によって突然変異が起こる。
 一般的に生物の場合、遺伝情報複製時のコピーミスと、紫外線・化学物質などによる情報破壊によって、突然変異が引き起こされる。
 しかし生物にとって、突然変異が適応的である可能性は極めて低い為、損傷を修復する修復酵素によって、変異した遺伝情報は修復される。修復酵素によって、生物の突然変異発生割合は、概ね1/100億にまで抑えられている。
 突然変異は、遺伝情報を持つウィルスでも生物と同じように起こる。
 しかしウィルスは、生物と違って複製された遺伝情報に誤りがないかどうか調べるチェック機能(校正機能)も、修復酵素も存在しない。
 その為、ウィルスは遺伝子の複製過程において、突然変異が大量に生じ、コピーミスに起因する突然変異の発生率は、30%にもなる。
2.複数のウィルス混ぜ合わせによる変異
 2種類のウィルスA・Bが同一細胞に感染した場合、それぞれのウィルスの遺伝情報が混ぜ合わさり、全く新しい別のウィルスCが発生することがある。こうして誕生したウィルスCは、ウィルスA・B両方の遺伝子を持つことになり、結果ウィルスを包むカプシドも、両者の特徴を併せ持つことになる。
 ウィルスは、カプシド又はエンベロープから突き出た表面タンパク質=スパイクを、細胞表面の受容体に(鍵のように)結合させ、細胞内へと侵入する。スパイクが細胞の受容体に適合しない場合、ウィルスは細胞へと侵入することはできない。

ここで
 ウィルスA
  :非常に凶暴な感染力で、人類の受容体に適合しないスパイクを持つウィルス。
 ウィルスB
  :感染力は非常に弱いが、人類の受容体に適合するスパイクを持つウィルス。
とした場合、A・Bの混ぜ合わせによって誕生したウィルスCは、Aの特徴である凶暴な感染力と、Bの特徴である人類の受容体に適合するスパイクを持つ可能性がある。
 このような混ぜ合わせによって、これまで人類に感染しなかった凶暴なウィルスが、突然人類に感染するようになる。現在既に東南アジアで発生している、H5N1ウィルス=所謂強毒型鳥インフルエンザの人類への感染は、このような経緯で鳥から人へと感染した恐れが高いと考えられている。
 こうして発生したウィルスは、それまでの人類の抗体では全く対応できず、その為に、爆発的な感染(パンでミック)を引き起こす可能性が非常に高い。
 こうして見てみると、ウィルスは「非常に高い確率で変異している」と言うよりは「連続的に変異していくこと」を前提としていることが解る。
 元々、わずかな遺伝情報と、それを包むタンパク質・脂質二重層のみと言う非常にシンプルな構造で形作られ、また自らタンパク質を合成することはないので、遺伝情報がどれだけ変異しても、「不適応体」となることはない。
 ある意味、この「連続的な変異性」こそウィルスの最大の特徴であると言える。
                              
参考資料:日経サイエンス 2005年3月号「インフルエンザの脅威」


ウイルスの変異
 
http://micro.fhw.oka-pu.ac.jp/microbiology/virus/mutation.html
 
新型インフルエンザ対策ガイド ウィルスの変異
 
http://flu.1project.net/variation.htm


点滴薬に初の耐性ウイルス 新型インフルエンザ 共同通信 2/22
 
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022201000026.html
 昨年1月に販売が始まったインフルエンザ治療用の点滴薬ラピアクタ(成分名ペラミビル)を使った患者から、薬が効きにくい耐性の新型インフルエンザウイルスが検出されたことが22日、分かった。ラピアクタの使用による耐性ウイルス検出は国内初とみられる。
 国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの小田切孝人室長は「今回は1例だけで心配することではない。今後はラピアクタに対する耐性ウイルスが出現する頻度を注意深く見ていく必要がある」と話している。
 同研究所によると、1月に5歳の幼稚園児から検出された。園児は高熱と肺炎で入院、当初は抗生物質で治療したが呼吸状態が悪化し、インフルエンザ迅速診断キットで陽性と出たためラピアクタを投与。症状は改善し退院した。ワクチンは未接種だった。
 検出されたウイルスを調べると、薬に耐性を示す遺伝子変異が見つかった。ラピアクタのほか、別の治療薬タミフルも効きにくいと判明。リレンザとイナビルは効果があった。
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 今日はこの分だと過去にないくらい長文となる可能性大ですが・・・分けて配信する時間が惜しいので、どんどん行きます。

 酵素で癌化が防げるとは非常に画期的と言えますし、健康食品にも応用が効きそうな内容かな?と思いました。ただ、カルシニューリンって何?と単純に思いましたので、調べてみました。免疫応答の部分で重要な役割をしているんですね。全く知りませんでした。


カルシニューリン
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3
 カルシニューリン(Calcineurin:CN)は細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質ホスファターゼの一種。高等動物から酵母までの生物の全ての細胞にあるが、特に高等動物では一部の免疫抑制剤の標的であることが明らかにされている。初め脳から発見され、カルシウムにより調節されて神経細胞で機能することから命名された。その後、一部の免疫抑制剤により阻害されることが明らかにされ、これをきっかけに免疫系で重要な役割を果たすことが知られた。
【免疫系における作用機構】
 抗原提示細胞がT細胞上のT細胞受容体に結合すると、細胞質のカルシウム濃度が上昇し、カルシウムがカルシニューリンの調節サブユニットに結合し活性化する。活性化されたカルシニューリンはNFAT(Nuclear factor of activated T-cells)と呼ばれる複数の転写因子を脱リン酸化することにより核内に移動させる。NFATはインターロイキン-2(IL-2)の発現を誘導する。IL-2はヘルパーT細胞を活性化して他のサイトカインの産生を促進し、また細胞傷害性T細胞とNK細胞の機能を促進する。カルシニューリンは免疫抑制剤のうちシクロスポリン、タクロリムスなどの、カルシニューリン阻害剤と総称される薬物の標的となる。これらの阻害剤は直接の標的タンパク質(イムノフィリン)とまず結合し、このタンパク質複合体がカルシニューリンに結合してこれを阻害する。


細胞がん化抑える酵素発見 中国新聞 2/22
 
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201102220296.html
 細胞の形が変化してがん化するのを抑える酵素の存在を、広島大や英国がん研究所などの研究チームが酵母を使った実験で突き止め、20日付(日本時間21日)の英科学誌電子版に発表した。新しいがん治療薬の開発に役立つ成果という。
 広島大大学院先端物質科学研究科の平田大教授(分子生物学)によると、がんは、染色体異常に伴う細胞の増殖や形の変化で起きる。これまで細胞の増殖を抑える機構は分かっていたが、形の変化を制御する仕組みは分かっていなかった。
 平田教授たちは、増殖の仕組みが人間の細胞に近く、染色体に異常がある酵母細胞を使って実験した。細胞内の酵素「カルシニューリン」の働きを止める薬剤を与えると、細胞の形に異常が現れることを確認。カルシニューリンが細胞の形の変化を抑える役割を持つ分子へ向けて命令を出していると突き止めた。
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 さてまだまだ特集記事には至りません。どんどん行きます。

 認知症に貼り薬との記事が一昨日目をひきました。改善効果は如何なものか、どの程度の治療効果なのかは分かりませんが、参考としてアルツハイマーの概略と薬物治療につき掲載しておきます。


アルツハイマー型認知症
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E5%9E%8B%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87
 アルツハイマー型認知症(アルツハイマーがたにんちしょう、Alzheimer's disease; AD)は、認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症の一種である。日本では、認知症のうちでも脳血管性認知症、レビー小体病と並んで最も多いタイプである。
 アルツハイマー型認知症には、以下の2つのタイプがある。
家族性アルツハイマー病 (Familial AD; FAD)
 完全な常染色体優性のメンデル型の遺伝パターンを示すもの。遺伝性アルツハイマー病ともよばれる。
アルツハイマー型老年認知症 (Senile dementia with Alzheimer's type; SDAT)
 アルツハイマー型認知症の中でほとんどを占める。老年期(60歳以上)に発症するもの。

【薬物療法】
 近年の研究から、漢方方剤である「抑肝散」が、進行したアルツハイマー型認知症で起こる妄想や、徘徊(はいかい)、暴力などの抑制に効能があることが知られている。
 エーザイにより開発された、アセチルコリン分解酵素阻害薬、塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)が認知改善薬としてアルツハイマー型認知症を中心に使用されている。日本では1999年に薬価基準に収載され保険診療にて使用されている。記憶や認知機能にアセチルコリン作動性ニューロンが関与しているという説があるが、ドネペジルはアセチルコリン作動性ニューロンの機能を高めるため記憶機能などが高まるものである。
 また、塩酸メマンチンは、中等度・重度アルツハイマー型認知症の改善薬としてEUおよびアメリカで使用されている。日本では臨床試験中である。
 その他、アルツハイマー型認知症に伴い、不眠、易怒性、幻覚、妄想などの「周辺症状」と呼ばれる症状に対して、適宜対症的な薬剤(睡眠導入剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)の投与が有効な場合がある。また、易怒性・切迫感・焦燥感のあるものには、加味温胆湯が有効であるという臨床結果が報告されているなど、漢方薬が有効な場合が少なからずある。


認知症に初の貼る薬、厚労省承認へ 進行抑える効果 朝日新聞 2/21
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201102210428.html
 体に貼るタイプの認知症治療薬が国内で初めて承認されることになった。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が21日、製造販売の承認を了承した。薬がのみ込めない患者や、薬をのむことを嫌がる患者も使うことができる。貼り替えは1日に1回で、介護者の負担軽減にもつながると期待される。
 了承されたのは、ノバルティスファーマ(東京都)の「イクセロンパッチ」と、小野薬品工業(大阪市)の「リバスタッチパッチ」。いずれも薬効成分は同じで、アルツハイマー型認知症の治療薬としては国内で4品目目となる。
 これまでの飲み薬と違って、背中や腕、胸などに貼って使う。脳内の伝達物質の分解を防ぐ効果があり、症状の進行を抑えることができるという。同じ薬は、海外では81カ国で承認されているという。

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 頭関連でもう一編。低体温療法ってご存じの方も多いかと思います。私自身、低体温療法って聞けば、保存的治療くらいかなぁ、なんて非常に薄っぺらな知識しか持ち合わせておりませんでしたが、折角の機会ですので、紐解いてみました。


脳低温療法
 
http://www.k3.dion.ne.jp/~satohns/neuro/hypothermia.html
 ほとんどの場合、脳低温療法が行われる患者さんは既に意識障害などがあって気管内挿管や人工呼吸、血圧、心電図モニターや薬物を用いた全身管理が既に開始されています。脳低温療法に先立って(または同時進行で)脳圧をモニター(測定)するためのセンサーを設置します。病気や外傷に対して手術を行う場合はその手術の最中に、そうでない場合も小さな手術をおこない、脳圧測定のためのセンサーを患者さんの頭に設置します。引き続き患者さんの体温を下げる必要があります。そのための方法としていろいろな工夫がされていますが、比較的よく行われている方法は患者さんの体を中に冷水の流れるシートで被う方法です。室内の空調設備も最大限利用します。そうして体温(脳温)を32-33℃台まで下げます。体温を下げていくと体液の中の電解質の値が変動したり、不整脈が出たり、更には内臓の不調、感染など体にとって良くないことが起こりやすくなるので、集中治療室で全身状態を厳重に管理します。そのための各種検査や薬物療法などを並行して行います。患者さんが苦痛を伴わないように麻酔薬なども併用します。治療がうまくいくと脳圧(頭の中の圧力)が正常範囲に保たれ、脳の中で2次的に起こる有害な反応(2次的脳損傷)が起こりにくくなり、神経細胞が死滅しにくくなります。全身状態、脳圧や脳波の状態を連日チェックして病状が落ち着いてきたかどうかを見極めていきます。このような状態を数日間から2週間程度続けます。病状が落ち着いたら少しづつ体温を正常に戻していきます。治療がうまくいくと脳圧は正常な状態で保たれ、脳の被害も最小限でくい止められます。いままでの治療法では助からないような重症の場合でも回復することがあります。


脳低温療法
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E4%BD%8E%E6%B8%A9%E7%99%82%E6%B3%95

低体温療法 Up TO Date
 
http://imimed.jp/temperature/index.html


 ついでにグリア細胞も。

グリア細胞
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%B4%B0%E8%83%9E
 グリア細胞 (グリアさいぼう、英: glial cell)は神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)とも呼ばれ、神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称であり、ヒトの脳では細胞数で神経細胞の50倍ほど存在していると見積もられている。gliaという語は、膠(にかわ、英語: glue)を意味するギリシャ語に由来する。
 神経細胞に対し、以下のような種々の役割を担っている。
 神経細胞の位置の固定(他の体細胞にとっての結合組織に相当)。
 神経栄養因子の合成と分泌。
 髄鞘(ミエリン)の構成要素となる。
 過剰に放出されたカリウムなどのイオンの再取り込み
 神経伝達物質を細胞内に回収することで伝達時間を限定させる。
 血管内皮とともに血液脳関門を形成し、フィルタの役割を果たす

 上述のように、グリア細胞は周辺組織の恒常性を維持するような、比較的静的な役割を演じることでシグナル伝達に貢献すると考えられてきたが、近年になって、多種多様な神経伝達物質の受容体が発現していること、受容体へのリガンド結合を経てグリア細胞自身もイオンを放出するなど、これまで神経細胞のみが担うとされてきたシグナル伝達等の動的な役割も果たしていることが次々に示されてきている。


グリア細胞:脳に温度検知機能 慶応大チーム、初めて確認 毎日新聞 2/22
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm016040138000c.html
 脳細胞の大半を占める「グリア細胞」に、低温を感じるセンサーがあることを、阿相皓晃(あそうひろあき)・慶応大特別研究教授(細胞生物学)のチームが動物実験で突き止めた。脳の温度検知機能が確認されたのは初めて。
 心筋梗塞(こうそく)や呼吸障害など、脳に血液や酸素が十分行き渡らない状態に陥った患者の体温を下げて脳を保護する「低体温療法」の効果的な手法の開発に役立つ可能性がある。
 グリア細胞は、神経細胞とともに脳細胞を構成しているが、その機能には謎が多い。チームは、グリア細胞が温度の違いでどう変化するかを、マウスを使って調べた。
 さまざまな温度でグリア細胞を培養したところ、低体温療法と同じ約32度で最も活発に増殖し、その数はマウスの平熱である約37度の時の1・5倍だった。増殖にかかわっているのは、生命活動に必要なエネルギーを作り出すたんぱく質「VDAC1」で、VDAC1を働かないように操作したマウスでは、温度を下げてもグリア細胞が増殖しなかった。VDAC1が体温の低下を感知し、グリア細胞を増殖させているとみている。
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 お次はトランス脂肪酸の話題。トランス脂肪酸と動脈硬化との関連性について語られること、久しいですが、このニュースを見て、お役所仕事だなぁと正直言って思ってしまいました。とにかく対応が遅いですね。農林水産省などかなりHP内容は充実しているのですが、消費者庁との連携ってとれていないのかなぁ縦割り行政?と思ってしまいました。農林水産省のHPから引用しておきます。


すぐにわかるトランス脂肪酸(2010年2月8日更新)
 
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/index.html
【油脂や脂肪酸ってどんなもの?】
 あぶらには、常温で液体のあぶら(油)と固体のあぶら(脂)があります。これをまとめて、油脂(ゆし)と呼んでいます。この油脂は、脂肪酸とグリセリンという分子からできています。この油脂や脂肪酸、グリセリン、コレステロールなどをあわせて脂質と呼んでいます。
 脂肪酸は、炭素(C)の原子が鎖状につながった分子で、その鎖の一端に酸の性質を示すカルボキシル基(-COOH)と呼ばれる構造を持っているのが特徴です。脂肪酸は人間のからだの細胞を作るために必要なので、食品を通してバランスよくとる必要があります。また、エネルギー源としても使われます。 
 脂肪酸には、鎖の長さや炭素の二重結合の数と位置によってたくさんの種類があり、炭素の二重結合がない飽和脂肪酸と炭素の二重結合がある不飽和脂肪酸の2種類があります。
 グリセリンは脂肪酸のカルボキシル基と結合することができる手を3本持っていて、グリセリンに脂肪酸が3個つながったものは「トリアシルグリセロール(またはトリグリセリド)」と呼ばれています。私たちが普段食べている油脂の成分の多くはこのトリアシルグリセロールです。エネルギー源として使われる脂肪酸は、私たちの体内でトリアシルグリセロールとして蓄えられています。健康診断の項目にある血液中の「中性脂肪」とは、このトリアシルグリセロールを測定したものです。
【トランス脂肪酸ってなんだろう?】
 不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。 
 シス(cis)とは、“同じ側の、こちら側に”という意味で、脂肪酸の場合には水素原子(H)が炭素(C)の二重結合をはさんで同じ側についていること表しています。トランス(trans)とは、“横切って、かなたに”という意味で、脂肪酸の場合では水素原子が炭素の二重結合をはさんでそれぞれ反対側についていることを表しています。 
 天然の不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素の二重結合がすべてシス(cis)型です。これに対して、トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼んでいます。  
【食品にはどうしてトランス脂肪酸が含まれているの?】
 トランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。
 天然にできるもの天然の不飽和脂肪酸はふつうシス型で存在します。しかし、牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に天然に微量のト
ランス脂肪酸が含まれています。
 油脂の加工・精製でできるもの常温で液体の植物油や魚油のから半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。
 水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
 また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
【トランス脂肪酸が体に悪いって本当?】
 脂質は三大栄養素の一つであり、食品からとる量が少なすぎると健康リスクを高めることがあります。一方で、脂質は炭水化物(でんぷんや糖類)、たんぱく質に比べて、同じ量当たりのエネルギーが大きいため、とりすぎた場合は肥満などによる生活習慣病のリスクを高めることも知られています。そのため、飽和脂肪酸やある種の不飽和脂肪酸には、食品からとる際の目安量や目標量が定められています。 
 トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。具体的には、トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)
が増えて、一方、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。
 トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。
 油脂の加工でできるトランス脂肪酸と天然にあるトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのかどうか、また、たくさんの種類があるトランス脂肪酸の
中でどのトランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすのかについては、十分な証拠がありません。 
【トランス脂肪酸の目安量はどのくらい?】
 国際機関が生活習慣病の予防のために開催した専門家会合(食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合)は、食品からとる総脂肪、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等の目標値を2003年に公表しました。
 その中で、トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告をしています。日本人の場合は、一人一日当たり約2グラム未満が目標量に相当します。


トランス脂肪酸の表示「他成分と一緒に」 国が指針 朝日新聞 2/21
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201102210419.html
 油脂に含まれ、たくさんとると動脈硬化のリスクが高まるとされるトランス脂肪酸について、消費者庁は21日、食品メーカーが自主的に商品に含有量を表示するときのルールをまとめた指針を公表した。強制力はないが、自治体や業界団体を通じてメーカーに表示を促していく。
 指針には、トランス脂肪酸の含有量を表示する際は、栄養成分を表示するときに必ず記さねばならない脂質やたんぱく質、炭水化物の含有量など5項目と、飽和脂肪酸、コレステロールの含有量も記して、バランスのとれた表示にすることや、100グラム当たりの含有量が0.3グラム未満なら「0グラム」と表示できることが盛り込まれている。
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 さてメインニュース前の一篇となりました。少々打ち疲れてまいりましたが、お読みになられている皆さんの方がお疲れかもしれませんね。

 ニュースにもありますこの酵素の発見で、新たな展開となるでしょうね。エリスロポエチン投与を行っても予想よりも造血が進まない患者がおられることは、実臨床現場ではあることで、このようなファクターの存在が疑われていたと思います。造血機構の更なる解明により一人でも多くの悩める患者さんが救われることを期待します。


エリスロポエチン
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%82%A8%E3%83%81%E3%83%B3
 エリスロポエチン(erythropoietin; EPO)とは、赤血球の産生を促進するホルモン。肝臓でも生成されるが、主に腎臓で生成される。9割が腎臓で産生されているとも言われる。このため慢性腎不全になると、エリスロポエチンが必要なだけ得られなくなるため、貧血が起こる。腎臓のどこで産生されているのかは最近まで定かでなく、傍糸球体装置や近位尿細管、血管内皮細胞など諸説存在していたが、近年トランスジェニックマウスの解析から尿細管間質細胞と明らかにされた。分子量は約34000、165個のアミノ酸から構成されている。 血液中のエリスロポエチンは、貧血、赤血球増加症などの鑑別診断に用いられる。
 医薬品としては、エポエチンアルファ(商品名エスポー)、エポエチンベータ(商品名エポジン)といった遺伝子組換えによるエリスポエチン製剤があり、腎性貧血に用いられる。日本では保険適応上、腎性貧血にのみ用いられているが、欧米では各種悪性疾患にともなう貧血などにも用いられている。
 赤血球の増加効果に着目し、かなり以前から持久力を高める目的で自転車競技やサッカー等のドーピングに使用されているとの指摘がある。しかし元々体内に存在する自然物質でその使用の判別が難しい為、ヘマトクリット(血液中に占める血球の容積率)、ヘモグロビン、網状赤血球数などを用いてドーピングのスクリーニングを行っているケースが多い。スクリーニング検査による疑い例は、尿を材料として電気泳動法によって遺伝子組換えエリスロポエチンを検出している。


赤血球:作るための不可欠な酵素、都臨床研が発見 重症貧血治療に道 毎日新聞 2/22
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm016040139000c.html
 赤血球を作るために不可欠な酵素を東京都臨床医学総合研究所などの研究チームが発見し、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。赤血球は体内の細胞に酸素を運んでおり、欠乏は重度の貧血の原因になる。将来の治療法開発につながる可能性があるという。
 研究チームは、この酵素が働かないマウスが、重度の貧血によって出生前に胎内で死亡することを見つけた。赤血球のもととなる血液前駆細胞でこの酵素が働くよう、遺伝子を改変したマウスを作ったところ、赤血球の産生が回復し、貧血状態が
大幅に改善した。このことから、この酵素が赤血球産生に関わっていることが確認できた。
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 さてお待たせいたしました。ようやくメインの特集記事に移ります。特集と言っても、アレルギー、特に非常に気になる花粉症と、毎日新聞社の特集記事(食物アレルギー)をピックアップしました。

 今年の花粉飛散は以前のニュースでもお伝えしましたように、非常に当たり年。例年の10倍以上とも予想されています。昨年から今年にかけての異常気象が原因とされていますが、花粉症の方々にとっては気象がどうとかこうとかいうことよりも、どうしたら症状マシになるの?ということが最大の関心事でしょう。

 予防対策などはここでご紹介するよりもサイトをご覧になった方が見易いと思いますので、ご紹介するに留めます。


花粉:今春の飛散数、昨年の10~20倍の恐れ 注意を呼びかけ /岐阜 毎日新聞 2/22
◇早めの予防対策を--気象協会中部支社
 
 
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110222ddlk21040076000c.html
 日本気象協会中部支社は、今春のスギとヒノキの花粉飛散数が昨年の10~20倍にもなる恐れがあるとして、注意を呼びかけている。
 同支社によると、春に飛散する花粉は前年の5~8月に作られるが、09年夏は雨が多かったため昨春の花粉は非常に少なかった。しかし昨夏は猛暑が続き日照時間も多かったため、花芽の成長が促進されたという。同支社は、今シーズン中の花粉飛散数を、岐阜市内では例年の約2倍の1平方センチあたり約6000個と予想。他の地域でも、花粉の飛散源がある山地に近いほど多くなるという。
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 個人的には花粉飛散の最新情報は以下の二つのサイトが見易いと思いご紹介。

花粉なう
 
http://www.kafun-now.com/index.html

tenki.jp
 
http://tenki.jp/pollen/


 食物アレルギー記事の前に、アレルギーとは何ぞや?という参考資料を、以下にご紹介しておきます。記事とは別に見易いサイトがありましたので、そちらもご紹介。


アレルギー百科
 
http://www.allergyhyaku.com/


アレルギー
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
 アレルギー(独 Allergie)とは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。
 アレルギーが起こる原因は、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられている。なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。最近では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。

【アレルギー疾患と自己免疫疾患】
 自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。
アレルギー疾患
 外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。 アレルギー性疾患とも言う。
 代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられる。
自己免疫疾患
 自己の体を構成する物質を抗原として、免疫反応が起こる疾患。特定の臓器や部位の障害、炎症をもたらしたり、全身性の症状を呈する場合がある。代表的な疾患としては関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症があげられる。

【分類】
 アレルギーは、その発生機序により大きく I から V 型に分類される。これをクームス分類という。
I型アレルギー
 IgEというタイプの免疫グロブリンが肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球という白血球に結合し、そこに抗原が結合するとこれらの細胞がヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、浮腫、掻痒などの症状があらわれる。この反応は抗原が体内に入るとすぐに生じ、即時型過敏と呼ばれ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹等の症状を伴う。また、反応が激しく、全身性のものをアナフィラキシーと呼び、さらに急速な血圧低下によりショック状態を呈したものをアナフィラキシーショックという。また、この種のアレルギー症状は、10分前後で現れてくる。
 代表的な疾患としては、蕁麻疹、PIE症候群、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックがあげられる。
II型アレルギー
 IgGというタイプの免疫グロブリンが、抗原を有する自己の細胞に結合し、それを認識した白血球が細胞を破壊する反応である。代表的にはB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎が挙げられる。ウイルスを体内から除去しようとする結果、肝細胞が破壊されるため症状を来している。ペニシリンアレルギーも、II型アレルギーの一種である。この種のアレルギーの有無は、クームス試験などの検査によって調べる。
 代表的な疾患としては自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、不適合輸血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、悪性貧血、リウマチ熱、グッドパスチャー症候群、重症筋無力症、橋本病、円形脱毛症があげられる。
III型アレルギー
 免疫反応により、抗原・抗体・補体などが互いに結合した免疫複合体が形成される。この免疫複合体が血流に乗って流れた先で、周囲の組織を傷害する反応である。免疫複合体の傷害する部位が限局的な部位にとどまる反応をアルサス型反応といい、全身にわたるものを血清病と呼ぶ。過敏性肺臓炎はアルサス型反応の、全身性エリテマトーデスや溶血性連鎖球菌感染後糸球体腎炎は血清病の代表例である。 この種のアレルギーは、2~8時間で、発赤や浮腫となって現れる。
 代表的な疾患としては血清病、全身性エリテマトーデス(ループス腎炎)、急性糸球体腎炎、関節リウマチ、過敏性肺臓炎、リウマチ性肺炎、多発性動脈炎、アレルギー性血管炎、シェーグレン症候群があげられる。
IV型アレルギー
 抗原と特異的に反応する感作T細胞によって起こる。抗原と反応した感作T細胞から、マクロファージを活性化する因子などの様々な生理活性物質が遊離し、周囲の組織傷害を起こす。薬物アレルギー、金属アレルギーなどがある。他のアレルギー反応がすべて液性免疫であるのに対し、IV型アレルギーだけは細胞性免疫がかかわり、リンパ球の集簇(しゅうそう、むらがってあつまること)・増殖・活性化などに時間が掛かるため、遅延型過敏症と呼ばれる。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などがある。 この種のアレルギーの皮内反応は、24~48時間後、発赤、硬結となって現れる。
 代表的な疾患としては接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」は「アレルギー性接触皮膚炎」の一種である。)ツベルクリン反応、移植免疫、腫瘍免疫、シェーグレン症候群、感染アレルギー、薬剤性肺炎、ギラン・バレー症候群があげられる。
 近年、免疫学の進歩により細胞性免疫によるIV型アレルギーも責任免疫細胞によって細分類されることがある。しかし細分類してもマネジメントは変化しない。
IVa型
 Th1細胞とマクロファージによる反応でありツベルクリン反応、接触性皮膚炎がこれに含まれる。
IVb型
 Th2細胞と好酸球による反応であり気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蛋白誘発性腸炎が含まれる。
IVc型
 CD8+T細胞による反応であり接触性皮膚炎が含まれる。
IVd型
 T細胞と好中球による反応でありベーチェット病などが含まれる。
V型アレルギー
 受容体に対する自己抗体が産生され、その自己抗体がリガンドと同様に受容体を刺激することで、細胞から物質が分泌され続けるために起こるアレルギー。基本的な機序はII型アレルギーと同じであり、刺激性という点だけが異なる。代表的疾患はバセドウ病。


 さてもう一つのメインニュースに移ります。

 うちの子供も幼少期、食物アレルギーと言われ、かなりの食事制限をしてきました。私が家庭菜園など農業に目覚めたのも、安心できる無農薬有機野菜を食べさせたいとの思いがきっかけでした。結局本末転倒となり、土づくりが研究テーマとなってしまったようなものでしたが・・・とにかく食に制限がある辛さは何とも言えないものです。

食物アレルギーのガイドライン(食物アレルギーの診療の手引き2008)
 
http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/


【毎日新聞特集記事 2011/02/21】
 あなたの処方箋:/92 食物アレルギー/1 負荷試験で程度見極めを
 
http://mainichi.jp/life/health/syohosen/news/20110221ddm013100045000c.html
=================================================
 グラタンを食べた瞬間、生後7カ月の次男が激しく泣き出し、次第に顔全体が腫れあがった。「このままでは死んでしまう」。神奈川県横須賀市の母親(33)は慌てて救急車を呼んだ。
 搬送先で、呼吸困難などを伴うアナフィラキシー(急激なショック状態)と判明。血液検査の結果、牛乳、小麦、卵、大豆などの食物アレルギーと分かり、医師に食べさせないよう注意された。その後も「牛肉もだめ」「鶏肉も控えて」と指示され「何を食べさせればいいのか悩み、精神的に追い詰められた」と母親。次男は栄養を十分取れず、体格も他の子に見劣りした。
 食物負荷試験を知ったのは4歳の時。医師の立ち会いのもとで原因食材を少量ずつ食べ、症状が出るか見極める。専門病院で受けると、牛乳は1滴でだめだったが、卵黄は全く問題なし。牛肉や鶏肉も大丈夫と分かり、食べられるものが増えた。小学校高学年の今ではソフトボールチームの主将を務める。母親は「あのまま食べずにいたら、どうなっていたか」と振り返る。
 厚生労働省研究班の「診療の手引き」によると、原因食材は鶏卵、乳製品、小麦のほか、魚、果物、肉など多岐にわたる。発症を心配するあまり、食べられるものまで敬遠する人は少なくない。
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【毎日新聞特集記事 2011/02/22】
 あなたの処方箋:/93 食物アレルギー/2 多くは成長につれ完治
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm013100007000c.html
=================================================
 赤ちゃんの10人に1人が発症すると言われる食物アレルギー。体質的なものなのでずっと治らないと思われがちだが、実は成長とともに改善するケースが多い。
 東京都目黒区の女の子は1歳のとき、茶わん蒸しを食べていて顔が赤く腫れ呼吸が激しくなった。血液検査で卵アレルギーと診断された。その後母親(37)は卵を含む食品を一切食べさせず、保育園でも給食を特別に調理してもらっていた。
 3歳になったある日、間違って隣の子の給食を食べてしまった。だが症状は全く出ず、5歳になった今では普通に卵を食べている。母親は「一生治らないと思い込んでいた」と話す。
 人間の体内には免疫グロブリンE(IgE抗体)というたんぱく質が微量にある。これを作りやすい体質だと、食べ物の中にあるたんぱく質と作用して、じんましんなどのアレルギー症状を引き起こしやすい。ただし、成長して食べ物に含まれるたんぱく質を十分分解できるようになるにつれ、症状は表れなくなる。
 日本保育園保健協議会が09年、全国953の保育施設の乳幼児約10万6000人に実施した調査によると、食物アレルギーの子は1歳9・2%▽2歳6・5%▽3歳4・7%▽4歳3・5%▽5歳2・5%--と年齢とともに減っていることが分かった。
⇒ 続きはこちらをクリック

 

【毎日新聞特集記事 2011/02/23】
 あなたの処方箋:/94 食物アレルギー/3 成人患者の注意点
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110223ddm013100247000c.html
=================================================
 特定のものを食べて運動するとじんましんやショック症状を起こす「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という疾患がある。子どものころアレルギー体質ではなかった成人が突然かかることが多く、最近はせっけんや化粧品の成分で体質が変わったことを引き金に発症する例が相次いでいる。
 東京都小平市の女性看護師(32)は一昨年春、トーストを食べてからスポーツジムに行って汗を流している途中、突然じんましんが出て激しい腹痛と下痢に見舞われた。体を休めると症状は治まったが、以来、パスタやピザを食べて自転車通勤
しても同じ症状が出るように。国立病院機構相模原病院(相模原市)を受診し、小麦による運動誘発アナフィラキシーと診断された。「過去にアレルギーはなかったのでショックだった」と女性は話す。
 なぜ突然発症したのか。この女性の場合、小麦由来成分の「加水分解コムギ末」が配合されたせっけんで毎日洗顔しており、同院の福冨友馬医師は「皮膚や粘膜が小麦成分に刺激され、アレルギーが誘発された可能性が高い」と指摘する。
 加水分解コムギ末は小麦を工業的に加工したもので、せっけんやシャンプーの泡立ちを良くする。美容師が運動誘発アナフィラキシーを発症することもある。厚生労働省は昨年10月、加水分解コムギ末を含む化粧品などについて、異常があった場合は使用をやめるよう呼び掛ける通知を出した。運動誘発アナフィラキシーと診断されたら、誤って原因食材を食べてしまった後は運動を控えたほうがいい。
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gillman

花粉症の薬を飲んでいますが、「今年はすごいぞ」とニュースで聞くたびに鼻の奥がそれだけでムズムズします。
by gillman (2011-02-24 22:51) 

Koji

gillmanさん

ご来訪&コメント有難うございました。
私自身は花粉症になっていないため、辛さは分かりませんが、家内などは体調まで変調をきたすため、辛いんだろうなぁと思っています。でも本当の辛さなんて罹った者にしか分からないんですよね。
by Koji (2011-02-25 10:39) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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