So-net無料ブログ作成

非採算部門から知的資産部門への転換(2003年発表) VOL.06 [Tea-break]

 

【地域医療連携室から現場へ・・・現場の対応】 
 下図の内容は、TW2002報告書にも掲載した内容であるが、開放型臨床検査科を構築するため、すなわち外部公開に値する臨床検査部門を構築するために、まずは我々自身の足元を見つめ直し、CQI(継続的質改善)ならびにBPR(業務の再構築)を行うことが必要であり、活動を開始した。臨床検査科内の活動母体としては臨床検査科情報研究会(CLab-info)を技師長の諮問機関として設立し、現在7名で活動ならびに運営を行っている。このメンバーは、検査科各部門(総合検査室、微生物検査室、生理機能検査室、病理検査室、輸血管理室)から構成されているため、いわば横の連携を実践するものである。

 

 平成15年6月に国臨協近畿支部学会で筆者が発表したテーマは、「チーム医療からの脱却」であった。そもそもチーム医療というものの定義を紐解いてみると、「患者の人権尊重を基本原則として、各専門職が自らの法的業務に基づいた役割業務を遂行すること」や、「それぞれの職種がそれぞれの領分でそれぞれの責任を果たすことで成り立つものであり,お互いの独自性を認めたもの」ということになる。筆者の独善的解釈にはなるが、チーム医療とは各部署・各部門の壁を乗り越えたものとは言い難く、臨床検査部門に置き換えるならば、「中央検査室」というイメージが強い。「チーム医療からの脱却」という意味は、「中央検査室体制からの脱却」であり、真の医療を目指すのであれば、壁を乗り越えた「連携と融合」が必要であるということである。加えるに、医療とはそもそも「チーム」である。
 地域連携の推進は、経営基盤確立を目指すためであるが、下図はその一例である。要するに、「紹介は多いほど」「外来は少ないほど」「入院患者は早く返す」ことが基本診療料向上に良い!のである。しかしながら、臨床検査部門、特に検体検査部門が特に紹介率向上に寄与することは非常に困難であることを筆者自身がこの一年半にわたり実感するところである。というのも、患者導線、開業医の経済上理由等により検体検査部門単独で患者紹介を勝ち取ることは困難だからである。そのため、抜本的な発想転換を余儀なくされるところである。そのためには継続的な情報収集ならびに発信と、長期展望・計画、目に見える効果が必要である。

 

 【新井の本音コメント:他部門間連携と競争原理】 4月からの診療報酬改定については様々な情報が飛び交い、様々な施設で対応に苦慮しているところでしょう。私の施設でも同様ですが、今回の改定で特に強調されている事項は、「患者の視点」と「連携」ということです。地域医療連携に関しての点数制度は名目上廃止(別名目で採用されていますね)されてはいますが、地域医療連携が必要ではないといったものではありません。むしろ逆。医療機関の機能分化が進む中、施設間の医療連携は必須事項です。また医療経済が縮小する情勢においては、大型医療機器など資産の有効活用が今後さらに求められるはずですね。

 施設間連携とはベクトルを変えて、施設内連携に話を移します。部門間連携は、いまや「チーム医療」なるものの代名詞となっています。でも本当に「チーム医療」ってどうなのよ?ということですが・・・私自身患者さんの前でお話しする機会は少ないながらもあります。その患者さんたちに、「チーム医療って実感ある?」と聞いてみると、十中八九、「ありません!」とのお答えが戻ってきます。これはどういったことなのでしょうか? 私自身「チーム医療」という言葉はおかしい!と思っていますし、否定的な考えを持っています。その理由は、1.もともと医療ってチームでやるものじゃあないの? 2.それぞれの持ち場持ち場の範疇で(形式上)協力しながら連携していくというのは一見良い様に思えるのですが、結局セクト意識は払拭できないんじゃあないの? というものです。一昨日(3/16)は、当センターの、第1回NSTカンファレンスが開催され、私自身が多くの医療スタッフの皆さんにお話させていただきました。そこで強調したのは、「チーム医療は嫌いです」。協同・共同作業は勿論のこと認識していますし、非常に大切なことです。ただ、それぞれの持分に拘ってばかりで形式ばかり追い求めるのであれば、医療の質向上なんて有り得ませんし、希望も持てないでしょうね。私が強調したのは、「融合:フュージョン」ということ。方向性が定まらず、コンフュージョンでは困りますが・・・(^^; とにかく、お互いがお互いの知識を吸収しあって新たなものを創出することが、これからの医療には必要だと思いますし、それこそが患者の望むことだと私自身は考えています。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0


[ひらめき] Facebook・・・友達リクエスト、フィード購読大歓迎
     https://www.facebook.com/gamdango
[ひらめき] Facebook・・・最新情報はこちら
       https://www.facebook.com/Project102.MT

 

[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
          http://enigata.com/index.html


    人気ブログランキング   臨床検査ランキング   Ameba_banner.jpg

人気ブログランキングにほんブログ村ランキング(臨床検査)に参加しています(Amebaは姉妹サイトです)。
啓蒙活動の一環として参加していますので、バナー↑↑↑へのクリックに是非ともご協力ください[ひらめき]


 臨床検査技師のブログにお越しいただき有難うございます。

 さてこのブログでは、臨床検査に関連する内容だけではなく、医療系、農業系、宇宙系、少年野球系等々、雑多な内容となっています。またこのブログを立ち上げたのは、多くの方々に密接な関係のある臨床検査をもっと知っていただきたい、そしてその業務に就いている臨床検査技師をもっと知っていただきたいとの思いからです。

 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

 ご質問、ご意見、ご感想などございましたら、
gamdango@csc.jp までご遠慮なくメッセージをお送りください。ただし医療相談等には内容によりお答えできない場合もありますので、あらかじめご了解ください。

         NHO神戸医療センター
         臨床検査技師長
                新井 浩司

好き放題コメントを加えた最新の医療系情報(科学系、農業系、少年野球系話題も満載?)をご提供しています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。