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非採算部門から知的資産部門への転換(2003年発表) VOL.05 [Tea-break]

【DMC(地域医療連携)室への参画】
 当院では、平成14年6月より「既存組織のみでは対応し難い横断的な機能へ取り組むことにより、部門間連携ならびに地域連携を図る」ことを目的としてDMC(地域医療連携)室が開設された。DMCとは、Department of Medical Collaborationの頭文字をとったものであり、文字通り部門間ならびに医療関係者が連携を推進する部門である。臨床検査科からは併任者を一名派遣しているが、臨床検査部門の地域医療連携への参画は、従来のケースにおいては生理検査部門が主体であり、検体検査部門が積極的に連携を行うことは稀であった。臨床検査部門として参画可能なテーマは、紹介率向上と在院日数短縮であるため、まずは紹介率向上を最大の目的として取り組んだ。平成14年7月にDMC室員会議が開催され、院内検査だからこそ可能になるメリットを強調し、方針を明確化した。併任者の職責はこの方針に基づき、現場における意識改革、業務改善を行い実際に遂行することにあるが、この内容はDMC室の方針に沿って進めることのみが目的ではなく、良質な臨床検査を患者に対し提供することに他ならない。
 またDMC室では広報活動の一環として、「地域医療連携室だより」を創刊し、各連携施設ならびに開業医に向けて情報発信を行っている。その広報誌に掲載した内容を一部抜粋する。

 

臨床検査科「検体検査部門」利用によるメリット
 臨床検査科のスタンスとして、地域医療連携の皆様に対し全面開放を目標に取り組みを強化していますが、検査センター的運用ではない地域医療への貢献を目指しているために、患者様にご来院していただくといった導線的問題や地域医療連携施設の経済的問題が発生します。しかし地域医療連携施設の皆様や患者様においては、当院臨床検査科をご利用いただく事でそのデメリットに余りある、以下のように大きなメリットが生まれます。
臨床検査科の目標
 臨床検査科が院内に限らず地域の皆様に「どのような形で貢献できるのか」という問いに対して、明確なお答えはただ一つ、「出来る限り患者様の視点に立ち、患者様に対し適正化された医療を受ける権利を保障する事」だと考えます。またあまり表に出る事のなかった部門ではありますが、今後は積極的に有用な情報をご提供していきたいと考えています。臨床検査科は、「何を求められているのか、何が出来るのか、何をすべきなのか」ということを常に考え、微力ではありますが皆様方のお力になりたいと思います。どうか忌憚のないご意見をいただきますよう今後とも宜しくお願いいたします。                   「地域医療連携室だより」創刊号より

 

 【新井の本音コメント:地域医療連携室】 臨床検査部門、特に検体検査分野が地域医療連携にどのように関わっていくかが、私に与えられた課題でした。同じ検査を扱う部門でも、放射線科は大型の医療機器を用いて患者さんを直接検査をするので、高額検査機器を購入できない中小施設との連携が取りやすいのです。生理機能検査も患者さんを直接検査するので、連携の理由付けにし易いのですが、検体検査部門はというと・・・いわゆる外部に委託すれば・・・との安易な考えに走りやすいのです。最近の医療情勢は非常に厳しく、保険点数もかなり下げられてきているため、検体検査部門が昔のような「ドル箱」とはなり難いといった状況にあります。こういった社会的状況も外部への委託化に拍車をかけます。しかしここで考えていただきたいのは、臨床検査の質ということ。外部委託検査の精度が悪いとは申しません。むしろはっきり申し上げると、単なるデータの供給元に成り下がった検査室からの検査データより、外部委託先からの検査データの方が管理体制などしっかりしているところも多く、よっぽどましです(もっともしっかりしていない検査センターのデータは下の下)。このような臨床検査データの質についてはまた別の機会に述べるとします。話を元に戻すと、検体検査部門が地域医療に積極的に参画する・・・これまであまり考えられなかったことに踏み込んでいきました。とにかく、何かメリットがないと使ってもらえない、検体検査部門が客引きを行うのは困難・・・だけど・・・はっきり言ってそういうことです。もう一つ付け加えるのであれば、私が在籍している施設の検査データの質に対しては、絶対的な自信を持っています。どの検査センターにも絶対に負けません!(データだけではなくスタッフの質も勿論のこと)


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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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